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資源ゴミ置き場

あまり健全ではない文章を置いていく場所だと思います。

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グレーテルの冒険者観察にっき(1ページ目)

 
 (まえがきのようなもの)
 この文章の内容は、管理人のElonaPC(紫をまとう骨『グレーテル』)が書いたイルヴァの冒険者の観察メモ(という設定)になっています。主にこれとかこれのリッチ魔法使い。
 管理人がTwitterでいつもお世話になっているフォロワーさんの冒険者を雇わせていただくという性質上、いわゆる身内ネタの要素が極めて強いので留意していただければ幸いです。
 冒険者たちの特徴や印象は冒険者ギルド出張所の各記事、フォロワーの皆さまのツイートやイラストなどを参考にさせていただきましたが、一部に管理人の想像も含んでいるので留意ください。
 

  
 ○月○日
 ノースティリスにやって来てから、たくさんの冒険者に出会うようになりました。最初は冒険者に興味なんて持てなかったのだけど、色々な冒険者がいてそれが不思議だなと思うようになってきたのです。
 でも、わたしは忘れんぼうなので冒険者がどんな人だったか覚えられません。
 だから、出会った冒険者のことをこの日記に書いていこうと思います…………途中で飽きなければいいのだけど。
 あと、やっぱりその他のこともメモ代わりに書いていると思います。
  
 ×月×日
 気が付くと、最後の日記を書いてから一ヶ月経ってしまいました。
 冒険者のことを日記に書こうと思ったけれど何を書けばいいのかしら。
 出会う冒険者の顔を思い出そうとしても上手く思い出せないのです。名前を聞いてもすぐ忘れます。
 覚えられるのってせいぜい髪型と、髪の色と、あとは背が高いか低いかとかくらいです。それから服の色とか顔に傷があるかどうかとか。
 髪型……髪の色……顔の傷……そうだ。一人思い出せそうです。無理に名前を思い出そうとするから書けなかったんだ。
 昨日パルミアで見たふわふわ浮いている冒険者のお兄ちゃんはわたしが大好きな色の髪をしていました。
 あと、それから、少しエレアの森の匂いがしたので少しだけこっそり追いかけてしまいました……。
 わたしはエレアの匂いが好きなのです。だって、なんだか懐かしいから。
 あと、そのふわふわした冒険者のお兄ちゃんは顔の右半分を怪我しているみたいでした。とても心配です。
 ふわふわお兄ちゃんは、顔が半分壊れていても素敵な笑顔でした。
 そして、きれいな紫色の髪だったので長く伸ばしたらもっと素敵だと思います。
 わたしもかつて顔の右半分を壊されてしまったことがあったから、あのふわふわお兄ちゃんのことが気になったのかもしれません。
 わたしの壊れた顔はお化粧できれいに治せたのだけど、つくりものの右目は今も見えません。
 あのお兄ちゃんも右目が見えないみたいだったのでなんだか気になります。あのお兄ちゃんの髪の毛ほしいなあ。
 
 ×月○日
 今日お話しした冒険者さんは機械の神さまのことが大好きな男の子でした。
 冒険者さんとお話をするのは久しぶりだったのに途中で眠くなっちゃって…少し悪いことをしてしまったなあと思います。
 お話を聞いている間、冒険者さんの髪ばかり見てしまっていたような気がします。だって、とてもきれいに伸びた銀色の髪だったから。機械の神さまのお人形を作る時に使ったらとてもとても素敵になると思いました。
 でも、いきなり髪の毛を欲しいなんて言ったらさすがに変よね……?
 あの男の子は機械の神さまが好きで好きで、好きで好きで好きで仕方ないみたいでした。
 わたしには、あの男の子みたいにすべてを犠牲にしたいと思うまで大好きな神様がいません。
 …………そもそもわたしには、神様に捧げられるものがもうないのでした。
 
 △月○日
 また一ヶ月日記のことを忘れていました。普段のノートを使っていたらどうしてもそっちにメモをごちゃごちゃ書いているうち忘れてしまうのです。
 今日はパルミアで頭に猫の耳が生えた女の子に出会いました。あれは猫……なのかしら?もしかすると犬かもしれません。
 女の子は茶色い髪を三つ編みのお下げにしていました。三つ編みはかわいいです。
 わたしは髪の毛を三つ編みにしようとしてもなかなかうまく行きません。
 なので、いいなあと思いながら見ていました。どうやったら三つ編みってうまくできるのかしら。
 あと、あの女の子は歌屋さんだったようなので今度見かけたらウタを聴きたいなと思いました。
 ここに来てからは動物の耳が生えた冒険者をよく見かけるようになったような気がします。
 それから、動物そのものの姿をした冒険者もたまに見ます。
 
 △月△日
 一昨日見かけた冒険者さんはきれいな紫色の髪でした。紫といっても、黒に近い紫色です。
 わたしはその冒険者さんをきれいな女の人だなと思って見ていました。
 でも、どうやら男の人だったみたいなのです……女の人にとって髪は命だと言いますが、男の人にとっての髪ってどうなのでしょうか。
 あと、あの冒険者さんは何だかとても偉い人だったかのような雰囲気を少しだけ感じました。たとえば、王さまとか。
 もしかして身分を隠していた人だったのかしら。でも、気のせいということにします。
 とにかく何だか不思議な雰囲気のお兄ちゃんでした。何て言ったらいいのかしら。どこかにガケがある……じゃなくてカゲがある雰囲気だと思いました。
 
 △月×日
 またこのノートのことを忘れていました。今日は普段使っているノートのページを全部使ってしまったのでこっちのノートにいつもの日記も一緒に書こう。
 今日はおうちでさつまいもケーキを作っていました。そうしたら、水のせいなのかしら。焼いてみたらエレアの髪の毛みたいな色になってしまいました。
 …………ふと、昨日パルミアで会った目が赤と黄色で髪を二つくくりにした冒険者さんを思い出しました。
 あのお姉ちゃんはこのさつまいもケーキみたいな色の髪の毛だったのです。
 わたしはエレアの髪の毛のにおいが大好きなので、後ろから髪の毛の匂いをかがせてほしいと言ってみたら怖い顔をされてしまいました……。
 でも、あのお姉ちゃんの髪の毛はエレアの森の匂いがしなかったのでどうやらエレアではなかったみたいです。なんだか今までかいだことのない場所の匂いがしました。
 あと、エレア色のさつまいもケーキはおいしかったです。
 
 △月※日
 今日は、喫茶店ではじめてピアニストの妖精さんに出会いました。妖精さんは明るいエメラルドグリーンのきれいな髪の毛でした。
 その妖精さんはちいさな身体でピアノを弾いていました。演奏がとても上手かったので、話しかけようとしたら逃げられてしまいました……。
 妖精さんはわたしの手のひらにおさまりそうな大きさだったので、妖精さんからしたらきっと巨人同然だったのかもしれません……。
 今度あの妖精さんに会った時はびっくりさせないようにしたいなと思いました……また会えるのかなあ。 
 
 ○月×日
 またこのノートのことを暫く忘れていました。何度忘れたら気がすむのでしょう。
 使っていた新しいノートをダルフィでなくしてしまったので今日は普段の日記もこっちに書きます。
 ……最初からそうした方がよかったのかもしれません。
 昨日は、久しぶりにパルミアの喫茶店で朝ごはんを食べました。あの喫茶店はたくさんの冒険者さんがやってくるみたいです。
 昨日向かい側のテーブルに座っていた冒険者さんは髪の毛が淡いエメラルドグリーンで、目が淡い紫色の女の子でした。それから、隣には台車を引いている黒天使の女の子もいました。あの女の子はあの台車に乗るのかしら。
 わたしはゆで卵にハーブの入った塩をかけようと思って塩を取り出しました。そうしたら、あの女の子に一瞬だけ怯えるような顔をされた気がします。
 最初はどうしてなのか分からなかったのだけど、塩のせいだと後から気付きました。
 ……ノースティリスでは塩が大嫌いな冒険者さんをたまに見かけます。
 そうだ、塩が大嫌いな冒険者さんは大体の場合でかたつむりだと聞いたことがあります。
 もしかしたら、あの女の子もかたつむりだったのかもしれません。
 
 *つづきをよむ*
 

 
 *Special thanks*
 0+1日目: 笑え魂『エイトレイド』(しお様) 
 2日目: 白い奴隷『アデラール』(水崎もあ様)
 3日目: 跳ねすぎた癒し手『スーベニア』(うをのぞき様)
 4日目: 罪を背負いし王『フィンネル』(むらむら様)
 5日目: 名も無き冒険者さん
 6日目: 月明かりの幻『ミチル』(鈴蘭様)
 7日目: 誰も知らぬ終わり『サナヤ』、黒天使のトヅカ(ハリネズミ様)

 
雇わせてくださった皆さま、本当に本当にありがとうございました!
 
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