資源ゴミ置き場
あまり健全ではない文章を置いていく場所だと思います。
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消えた魔術士ギルド番人(R-18G)
(警告のようなもの)
今回の文章はグロテスクな表現、ごく僅かに性的な表現を含むので閲覧はご注意ください。
主に魔術士ギルドの番人ことレクサスさんが大変なことになっています…。
特に男性にとってきつい表現を含むかもしれません。アベサダジケンコワイデスネ。
ちなみに、「レクサス(Lexus)」という名前は英語圏では女性向けの名前として使われるらしいです。
どうやら‘Lexus’という名前は‘Alexis’という名前が元になっているらしいですが、その辺りを調べていたら元はギリシャ語で「弁護人、防衛者(defender)」、「助手(helper)」という意味だったみたいな話が出てきました…。
今回の文章はグロテスクな表現、ごく僅かに性的な表現を含むので閲覧はご注意ください。
主に魔術士ギルドの番人ことレクサスさんが大変なことになっています…。
特に男性にとってきつい表現を含むかもしれません。アベサダジケンコワイデスネ。
ちなみに、「レクサス(Lexus)」という名前は英語圏では女性向けの名前として使われるらしいです。
どうやら‘Lexus’という名前は‘Alexis’という名前が元になっているらしいですが、その辺りを調べていたら元はギリシャ語で「弁護人、防衛者(defender)」、「助手(helper)」という意味だったみたいな話が出てきました…。
その日の魔術士ギルドは大騒ぎになっていた。
それは、ギルド番人レクサスが行方不明になってしまったからだ。それも突然いなくなってしまったのだ。
レヴラスはギルド員たちにレクサスから何か伝言がなかったか尋ねるが、誰もが「何も知らない」と答えるばかりだった。
そんな中、レントンは古書物を読みながら、騒ぐギルド員を横目で見ていた。
あの真面目で口うるさい番人が何も言わず行方をくらますとはどういうことなのだろうか。こんなことは今までなかったことだ。
むしろ私の方がどこかに行方をくらませては彼に怒られていたのだが。
明日は季節外れなエーテルの風でも吹くんじゃないだろうか。
レントンはそんなことを考えながら重い腰を上げ、ギルド表層への階段を上った。
階段を上ればその傍にレクサスはいつも立っていた。
それなのに、彼の姿はどこにもない。
部屋にいる店主や癒し手に彼の行方を尋ねてみるが、彼らは皆「知らない」としか言わなかった。
一体あの番人はどこに行ってしまったのだろうか。今朝まではここにいたはずだ。
暫く部屋をウロウロしていたレントンは納入箱の蓋を開けると、中を覗き込んだ。
――もちろん、納入箱の中には誰もいなかった。そもそも納入箱は人が隠れられるほどの大きさがない。
レクサスは確かに男性にしては小柄で華奢な方だった。その顔立ちや女性のような名前もあって時折女と間違えられることもあったとか。
そんな彼でもこんな所に隠れることは無理だ。
何で私は納入箱なんかを開けてしまったのだろうか。本当に馬鹿なんじゃないだろうか。
苦虫を噛み潰したような顔のレントンに対し、癒し手は言った。
「レントンさん、どうしたのです。番人さんは真面目な方ですから、こんな所にふざけて隠れるわけがないでしょう。街に行かれたのではないでしょうか」
「ああ、そうだな……街へ探しに行ってくるよ」
レントンはばつが悪そうにギルド表層を後にした。
パン屋。雑貨屋。宿屋…。レクサスが寄りそうな場所を探すもどこにも彼の姿はなかった。
その時、レントンの脳裏に一つの不安が頭をよぎった。
まさか、何者かが彼をさらっていったのではないか。もし番人がさらわれたとすれば、一体誰が何を目的にそんなことをするのだろうか。
「すまない。少しいいだろうか……」
レントンは近くを歩いていたガードの男に話しかけた。
彼は「悩める魔術士が一体俺に何の用事だ」というような表情を見せた。
そんな彼にレントンはギルドでの事の顛末を不器用ながらに語る。
ギルドの番人が忽然と姿を消してしまったこと。何処を探しても彼の姿が見当たらないこと。
ガードはレントンの話に頷いた。
「そうか。どうやらギルドで大変なことが起きているみたいだな。念のため他のガードにも知らせよう」
彼はそう言いながら走っていった。
ガードたちも総出でレクサスを捜すが、相変わらず彼は見つからない。そうするうちにも騒ぎは大きくなっていく。
そんな中でレントンは本当にただならぬことが起きたという不安に飲み込まれていった。
いっそ番人がひょっこりと冗談めいた顔で戻ってきてくれないだろうか。もっとも、彼はそんなことをする人ではないのだが。
途方に暮れて建物の陰に座り込むレントンに対し、話しかける男がいた。それはバルザックだった。
「おい、レントンだな。ガードから話を聞いたのだが、お前さんのギルドの番人が行方不明だそうじゃないか」
レントンは顔を上げると頷いた。
ギルドと何の関係もない人まで巻き込むことになるなんて本当に大変なことになってしまった、ギルド内や街中をくまなく探してもレクサスは見つからない。
そう話すレントンにバルザックは尋ねた。
ギルドと何の関係もない人まで巻き込むことになるなんて本当に大変なことになってしまった、ギルド内や街中をくまなく探してもレクサスは見つからない。
そう話すレントンにバルザックは尋ねた。
「そうか。まだ探していない場所というのはもうないのか?」
「もう建物という建物は捜し尽くしたよ。でも見つからないんだ。捜していない場所といったら下水道くらいだろう」
レントンはうなだれた。
「下水道? まだ捜していない場所はあるんじゃないか!」
声を荒げるバルザックの言葉にレントンははっとした。
ギルド番人が下水道に行く状況というものが考えられない。だから下水道を捜すという発想に今まで至らなかったのだ。
番人が下水道にいるなんていう状況はあまり考えたくないが、本当に捜す場所はそこしかない。
「とにもかくにも、早く捜した方がいい。お前さんは俺よりずっと強いから心配はないだろうが念のためガードもいた方がいいだろう」
バルザックはそう言うと、一人の若いガードを呼び止めた。
「おい、お前さんもギルド番人を探しているんだろう。俺たちは番人を探しに今から下水道に入る。ついてきてくれないか」
そうして、レントンは掃除屋、ガードと共に下水道へ向かった。
下水道への階段を下りると、そこは生温かく湿った空気に包まれていた。
歩くたびに靴の中に水が浸みる道を三人で手分けしながら番人の姿を捜す。
そんな中、ガードが何処からか赤く染まった水が流れてくることに気付いてバルザックとレントンを呼んだ。
「おい。これは血じゃないか……?」
それが血であることは明らかだった。
その時、レントンが感じていた嫌な予感は確信に近いものとなっていた。
この血の主は一体誰なのだろうか。まさか――。
一同は水に溶けて流れてくる血を辿り、血の主がいる場所を目指した。
そして、血の源泉に辿り着いたその時、一同は小さく悲鳴を上げた。
コンクリートの床に、一人の人間が座り込んでいる。座り込んでいるというよりは壁伝いに座る姿勢をさせられているといった方が正しいだろう。
その人は頭に血まみれの紙袋を被せられ、大量に流れる血が床を伝って水路へと流れている。
紙袋を被せられたその人は裾の両側に深いスリットが入った黒いローブを着ている。その服装は誰もが見覚えのあるものだった。
「レクサス……?」
レントンは掠れた声で番人の名を呼んだ。だが、返事はない。
「おい、しっかりしろ」
レクサスに歩み寄るガードがその頭に被せられた紙袋をもぎ取った。
そして、彼は露わになったレクサスの顔を見ながら呟いた。
そして、彼は露わになったレクサスの顔を見ながら呟いた。
「うわあ……これはひどい……」
血に染まって固まる長い髪が覆いかぶさるその顔は紫色に腫れ上がっていた。何度も執拗に殴られたのだろう。鼻からは血が流れ、唇もまた切れて血を流している。
顔の右側は右目から顎にかけて刃物のようなもので切られたような深い傷が走っている。
おそらく彼は顔を切られ、頭に被せられた紙袋で視界を奪われた中で泣き叫び続けていたのだ。その頬には幾筋も涙が流れた跡がある。
そして、彼の喉も刃物のようなもので掻き切られていた。それも、執拗に抉られたような様子だった。
ガードはレクサスの首筋に触れると、首を横に振った。
レクサスの身体はもう既に呼吸を止め、脈動を失っていた。
レクサスの身体はもう既に呼吸を止め、脈動を失っていた。
その時、バルザックがレクサスの傍らに彼がいつも着用していたスカーフが丸められているのを見つけた。
「おい、これは……」
バルザックがスカーフを手に取ると、がしゃんという音と共に血まみれの包丁が落ちた。これが凶器だろうか。
そして、彼はスカーフの中に何かが包まれていることに気付いた。それは肉の塊のような手触りだ。
「お、おい。どうしたんだ。まさかそれは……今彼の身体を見たんだが……ここが……抉られて……」
ガードはバルザックを見ながら青ざめた顔で丁度自分の股間を指差した。
バルザックは自分が先程触れたものの正体を察すると悲鳴を上げた。これは男なら誰でも悲鳴を上げずにいられないだろう。
よく見ると、番人の周りに広がる血の海には僅かに白濁した液体が混じっていた。
この液体は一体誰のものなのだろうか。まさか、レクサスは何者かに――。
レントンはレクサスが受けた仕打ちを察すると、吐き気を催した。
一同は間に合わなかったのだ。これだけ身体を損壊されてはとても生きていられない。それほどに死体はひどい状態だった。
レクサスは激しい暴行を加えられた末に殺されていた。そして、その死体は下半身を無残にも損壊されていた。
あるいは、彼はまだ生きているうちに下半身を損壊されたのかもしれない。
もしそうだとすれば、その苦痛は計り知れないものだったことだろう。
一体誰が何のためにここまで惨たらしいことをしたのか。
この時、それはまだ分からなかった。
*ひとまずおしまい*
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